プレイグ テイル レクイエムの鬱ゲーなネタバレストーリー考察と評価レビュー

プレイグ テイル レクイエムの鬱ゲーなネタバレストーリー考察と評価レビュー

年間約50本のゲームをプレイする、きらりがお届けする新作ゲームレビュー。

今回は「プレイグ テイル レクイエム(A Plague Tale: Requiem)」をプレイした正直な感想と評価、そして鬱ゲーすぎるストーリーについての考察をお伝えします!(※ネタバレあり)

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目次

「プレイグ テイル レクイエム」ってどんなゲーム?

「プレイグ テイル レクイエム」は、数々の賞を受賞し、多くのプレイヤーを感動させたアドベンチャー作品 「プレイグ テイル イノセンス」の続編。

2023年6月にリリースされた「プレイグ テイル」シリーズの2作目です。

ゲーム情報

タイトル プレイグ テイル レクイエム
プラットフォーム PlayStation®5
発売日 2023年6月29日
ジャンル アクションアドベンチャー

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「プレイグ テイル レクイエム」を楽しむための俺的レビューとポイント!

ここからは、ゲームについてはちょっぴりコアなオレ的レビュー、より楽しめるポイントなどをお伝えしていきます。

ネズミ再び!!!!!

シリーズ前作『プレイグ テイル イノセンス』のレビューでもお伝え済みですが、今作でも物語のほぼ全ての絵面でネズミがご登場。

某ワンダーランドのハツカネズミに怒られてしまうような逆方向のねずみ祭り。

プレイグ テイル レクイエム ネズミ

このネタしつこい(笑)

群れのネズミがわんさかいる、そんな見た目がダメそうな人はかなりお気をつけください。

やっぱりグロいよ…

さて、この『プレイグテイル』というシリーズは前作の『プレイグ テイル イノセンス』(2019年)から続き、今回の『レクイエム』はその2作目。

知る人ぞ知る名作シリーズにして、けっこうな鬱ゲーであり、ファンタジーゲーかと思います。

前作から引き続き、続編となる今作『レクイエム』でも同じぐらいダークなので、心の準備を整えてから挑みましょう。

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前作『プレイグ テイル イノセンス』のプレイ推奨!

※ここからはネタバレを含む可能性があるので、気になる方は読み飛ばしてくださいね!

前作のレビューでも言っていることもありますので、内容の重複はご容赦ください。

『プレイグ テイル レクイエム』は、中世フランス暗黒期(中世ヨーロッパ)が背景。

お姉ちゃんと弟の2人が、弟の病気(特殊能力?)を治すために治療法を見つける旅をするというもの。

おそらくはペストが流行った時代、魔女狩り裁判が盛んだった背景を元にしているのだと思います。

1作目の『プレイグ テイル イノセンス』では弟の能力を悪用しようという異端審問官を倒すという内容でした。

結局、弟の治療は全然進まないままゲームはラストを迎えています。

そして今作では、姉、弟、母(母は死んだと思ったが生きていた)3人の旅の続きから序盤が始まります。

物語は続いているので1作目をやっていないとストーリーは分からないと思います(苦笑)。

なので前作『プレイグ テイル イノセンス』からストーリーを追うこと推奨

 

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難易度は出来の良いステルスゲーム

『プレイグ テイル レクイエム』は、一本道のステルスアドベンチャーになります。

難易度は普通の出来の良いステルスゲームだと思いました。

ギミックを駆使してネズミ達や敵を避けながら進んでいくわけですが、ちょっと「ゼルダ」っぽい仕組みがあって頭を使う部分は楽しかったですね。

ネズミは灯りを嫌うので、どこに火を灯して、どこに光を向けて、何をどこに動かして、誰の頭を石でぶち抜いて、どの敵をネズミに食べさせて…って、そんな感じで進みます。

グロいです…

1作目で弟は「病弱ヨエー」って感じだったんですが、今作では物語的にも途中で弟が最強になりますのでお楽しみに。

それでもステルスには変わりないですが、ある程度のゴリ押しでクリアできちゃう部分もあります。

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風車のギミック攻略法が異様にムズカシイ

『プレイグ テイル レクイエム』のチャプター9「物語と啓示」では、風車のギミックがあります。

ある街で風車が並んでいて、ここに何かギミックがあるのは分かるのですが、その謎解きだけ異様に分かりづらく…

いわゆるゼルダっぽいやつです

プレイグ テイル レクイエム 風車

フィールドを走り回る事に気がさして、筆者は結局諦めて進みました(がんばれよ)。

どうやら成功すると「ブレーサー」という体力を素早く回復するアイテムが取れるようですね。

でも、このアイテムがなくても問題なく最後までクリアできましたよ!

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ストーリーについて(ネタバレ注意!)

そして肝心なストーリーについて。

あくまで個人的感想ですのでご容赦を

長時間、プレイヤーが辛い旅を一緒に乗り越えているという感じの没入感も、そのストーリー性も非常に秀逸。

あんなこと、こんなこともあったね、旅は長く辛いね、でももうちょっとだよ、もうちょっとで幸せになるよ…

的な。

旅の中で出会う人達と紡がれるストーリーや登場人物の各々の想い、関係性などの濃さ。

これらも、旅をしている感が強く形作られる要素にもなっています。

出会った兄弟と結果的に共に旅をすることになったり、敵キャラとも一緒になったりと感情移入の振れ幅が大きかったですね。

前作からシリーズ全編を通して、母親が子供達の話を聞いてくれない、姉は弟の話を聞かない、弟はモヤモヤ葛藤を抱えながら旅をします

国が違うので日本人からすれば違和感があるのは仕方ないのですが…、結局はこの家族の問題なのかも。

母は弟を持ち物のような言い回しをするし、姉は姉で母に喰ってかかるし、過剰防衛で人を殺す程興奮しすぎだし、弟は弟で苦しくて泣き叫んでいるという…

なんともはや…。

さらに母は弟を大事にしすぎていて、姉を蔑ろにしていることを全編を通じて感じました。

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衝撃的すぎるラストについて(ネタバレ超注意!)

そして中盤…。

そこまで意味深な演出ではない感じで、母は兄弟の目の前で首を切られて殺されてしまいます

ぎょえ〜〜!!!!!!

挙げ句の果てにラストは…

姉が弟を殺してFin. 

おいおいおい!待て待て待てーー!!!!

そんなバカな事あるかいな!

はい、君たちがやってきたことは全て無駄でしたー 残念でしたー!

とプレイヤーをまるっと裏切るかのようなこのストーリー構成。

流石というか、素晴らしいというか、残酷というか…。

ラストは姉だけが生き残り、最後に弟の墓に泣きながら語りかけ、そしてまた旅に出るのでした。

プレイし終わったあとは、虚無感と絶望感を感じてしばし放心状態でしたね…。

全く救いようがない終結。

確かに弟をどうにかしないと国が滅びる的な展開だったので、弟が自分を殺してくれという決断は間違ってはいなかったのでしょうけれど…。

ひーん

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【考察】「プレイグ テイル レクイエム」のメッセージ性とは?

プレイヤーも長い旅をしながら登場人物たちと一緒に苦楽をともにして

「あんな苦労あったよね、こんな難問も切り抜けたよね、ああ、長い旅だったよね、そろそろ幸せになれるかな?」

「私たち幸せになってもいいよね?」

という感情が生まれ、そしてその後に訪れるこの容赦ないほど救いようのないエンディング…。

このストーリにあえて個人的な考察を入れるとすれば、最後に姉は弟のお墓に向かって

ごめんなさい…
何でこんなに辛いの…
私たち一度も諦めなかったよね…? 戦い続けたわ…
あなたがどれだけ世界を愛していたか。そしてあなたが全てを捧げてくれたこと、忘れない。
私は忘れない。そして忘れさせない。

と言います。

その言葉から

生きるって辛いことだよね…
決断って辛いよね…
でも、決して全ては無駄になんてならないよ
後世に引き継いで行くことは、過去の歴史と人々の功績、そして想いなんだ。

こんなメッセージ性が込められていたのではないかなと考察しました。

“仏教イズム”にも通ずるような感じですね

さっき「全部無駄でしたー」とか言ったくせにスイマセン(笑)。

自分はこの作品のメッセージを一言で表すとしたら、きっと“後世に何を残し伝えていくのか”が正解なんじゃなかろうかと考察してみました。

というように、非常に人を選ぶゲームとなっております。

でも世界的にも評価の高い作品ですよ!

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評価・採点

「プレイグ テイル レクイエム」のオレ的評価はこちらです!

難易度
ストーリー性
おすすめ度

この他、美麗なグラフィック、作り込まれた風景と街並み、旅をする没入感、どれをとってもアートにも近い素晴らしさを感じました。

良かった点

  • 最先端の美麗グラフィックは必見
  • ステルスゲームとしても優秀な面白さがある
  • ヘビーで深いストーリーが心に刺さる
  • 中世ヨーロッパの雰囲気が好きな人にはたまらない

惜しかった点

  • 物語がとても暗い
  • 自由度や探索要素が無い(一本道のため)
  • 登場キャラがイライラさせてくる
  • ねずみがグロイ
  • 前作未プレイの人は話がわからない

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こんな人におすすめしたい!

  • 美麗なグラフィックに目がない人
  • 重厚で暗い物語が好きな人
  • 家族なんてク○くらえだと想ってる人
  • ステルスしながら旅をしたい人
  • 中世ヨーロッパ好きな人
  • 仕事に疲れ果てて陰鬱してる人
俗に言う「鬱ゲー」好き、救いようの無い物語が好きな人にはお勧めの逸品!


© 2022 A Plague Tale: Requiem, a game developed by Asobo Studio and published by Focus Entertainment. A Plague Tale: Requiem, Focus Entertainment and its logo are trademarks or registered trademarks of Focus Entertainment. The game and technology are the property of Asobo Studio. All rights reserved.
Licensed to and published in Japan by Oizumi Amuzio Inc.

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